Exige購入記

現在所有しているクルマ Lotus Exigeです。
Exige

納車されたのは2005年2月2日の事でした。

Lotus Elise、Exigeに興味を持ったきっかけと、購入までの記録です。
内容は購入当時のものですので、現在はグレード等、かなり変わっています。
私のはフェーズ2(S2)Exigeの初期のモデルです。エンジンはTOYOTA 2ZZ-GE NA仕様です。




●Eliseとの遭遇

Eliseという車について、私は車名と大体の形を知っている程度でした。家の近所にいつも停めてある1台があって、見るたびに「かっこいいなぁ~、でも高そうだし、実用性なさそうだし・・・」と言った印象をもつに留まっていました。

2004年9月のある休日、夫婦で河口湖へドライブに行きました。好天に恵まれたその日は絶好のドライブ日和で、皆が皆、同じことを考えるのでしょう、中央道は朝から渋滞していました。

そんな渋滞の列の中に、Eliseが紛れ込んでいました。その時は知らなかったのですがS1(Series1 – 1型)でした。
動いているEliseをじっくりと見るのは初めてだったので、目が釘付けでした。妻も、カッコいい車だね、と言っています。私は妻に対して、Eliseって、エンジンはトヨタなんだよ!とか言って知ったかぶってました。(この時見たS1は、トヨタエンジンではありません)

河口湖からの帰り道、Eliseの事などすっかり忘れている時に、首都高でEliseにぶち抜かれました。後で分かったのですが、この時抜かれたのはS1のExigeでした。私の中でEliseの占める割合がどんどん膨らんでいきました。

家に戻ると、早速ネットで検索してみました。その時初めて色々と分かりました。車重が700kgを切っている(S1 – これにはたまげました)、アルミバスタブシャシ、外装はFRP、等など。更に、その時発売されていたStandard Elise(S2)の値段が400万円台前半だと言うことも分かりました。

調べれば調べる程、頭の中はEliseで一杯になって行きました。




●頭の中にEliseがあふれました

9月のある週末、ネットで目星を付けていたショップに行ってみることにします。寝ても覚めてもEliseの事ばかり考えていたし、やっぱり実物を間近で見てみたかったのです。そのショップとは、千葉にあるガレージシマヤでした。私は東京に住んでいるので他にも距離的に近いショップもありましたが、生活圏が千葉寄りな私は千葉の方が行きやすく感じたのです。

シマヤに到着したのはもう暗くなる頃だったと思います。店内に入ると111RとExigeが展示してありました。店の人(社長)に、Eliseに興味があること、今日は初めてショップに来てみたこと等を告げると気さくに展示車に座らせてくれました。

色々とお話を伺っていると、次の週末に日光でEliseが集まってツーリングに行くから、良かったら来てください、と言われました。誰も知合いが居ないし、いきなり行ったとしてもかなり浮いた存在になりそうだったのでこの時はあまり行く気はありませんでした。カタログをもらって帰るとき、Eliseの特集本を一冊いただきました。

家に戻ってから、もらった本を穴が開く程熟読していくうちにEliseに関する基本的な知識を得ました。すると、ますますこの車に興味が湧いて来ました。毎日のように本を眺め、妻からは馬鹿にされる始末ですw 今考えると、この時妻はある種の危機感を持っていたのかもしれません。買われてしまう、と。




●日光ツーリング集合場所見学

初めてショップを訪れた次の週末、あまり行く気は無かったのですが、妻が「せっかくだから行ってみたら。ただ集まってるのを見るだけでも面白そうだし」と言ってくれたのでとりあえず集合場所である東北道の蓮田SAに行ってみることにしました。この日はあいにく雨が降ってました。

蓮田に到着してみると、一台だけでも珍しいのにEliseがウジャウジャいました。私はかなり興奮しました。少し離れたところに車を停め、Elise集団に近付きます。色々なカラーのEliseを舐めるように見ながらウロウロしていたので、かなり不審人物だと思われたかも知れません。

しばらく辺りを徘徊していると、シマヤの社長を発見しました。このElise軍団の関係者で顔を知っているのは彼だけだったので、とりあえず近付いて挨拶してみました。すると、「やっぱり来たんだ。どう?俺の乗ってみる?これからいろは坂いくんだけど、ずっと乗ってっていいですよ」と言われました。

実はこの時は、まだ自分の名前すら名乗っていませんでした。そんなどこの馬の骨とも知らない人間に、なんと太っ腹なお言葉。しかし、私は妻と来ているし、妻は車の運転が出来ないので、残念ですが辞退します・・・と言ったんですが、シマヤの社長は一言、「大丈夫、俺がその車に乗ってくから、奥さんとElise乗ってみてください」と。

感謝感激、私は見るだけでいいと思っていたEliseに乗ることになってしまいました。車の鍵を交換してEliseに乗り込みます。みんなパラパラと出発し始めていました。自分も続け!とばかりにエンジン始動するためにキーをひねりましたが云ともスントモ言いません・・・・回りを見回すとどんどんEliseが出発して行きます。困った私は、Eliseオーナーと思しき人を捕まえてエンジンのかけかたを教えてもらい、無事にスタートすることができました。(この時はイモビライザーが効いていただけでした)




●長距離試乗

この時乗ったのは111Rでした。SAを出て本線に合流後、全開にしてみました。6000rpmを越えた辺りからカムが高回転側に切り替わってモリモリ加速していきます。マフラーの音も素晴しい。私はこの時、シマヤのoyajiの策略にまんまとはまってしまったのです。もう、欲しくてどうしようもなくなってました。

丸一日Eliseを乗り回して、帰りに群馬県の沼田でEliseオーナー達と温泉に入りました。なぜかエリーゼオーナーは気さくな人が多く、かなり打ち解けることができました。

楽しかった一日も、この温泉で解散することになりました。シマヤの社長に車を返して、うちの足車でゆっくりと自宅に帰りました。そして、これから毎週のシマヤ通いが始まったのですw




●毎週のショップ通い

日光オフでさんざん試乗させてもらった翌週、お礼も兼ねてシマヤに行きました。社長にお礼を言うと、別に気にもしていない様子。それよりも、Eliseの素晴らしさを一生懸命伝えようとしている感じでした。

他のショップには行ったことがないので分からないのですが、シマヤは居心地がよく、つい長居してしまいます。コーヒーを何杯も御馳走になってしまいました。間近でEliseを眺めながら社長と話しをしてると、時の経つのも忘れてしまいます。

妻には呆れられながらも、毎週のように通うようになってしまいました。始めの頃はグレードを選んだり見積りを取ったり、即納はどれだ、とか、何色だったら数ヵ月待ちだとかいう話しをしていたのですが、そのうちただコーヒーを飲んで話しをしに行くだけ、みたいになってきました。




●具体的なグレード選び

当初、金額を考慮すると111(160psの中間グレード)が限界かな・・・と考えていました。←妻の意見も聞かずに・・^^;

もちろんExigeに憧れていたのですが、なにせEliseシリーズの最高グレードでした。金額も私にとってかなり高額になってしまうので、無理だと考えていたのです。

スタイリングの面から見ると、Eliseシリーズはリヤ廻りがスッキリとしていて好印象であり、Exigeはリヤにハッチが付いていてボッテリした感じですが、フロントはExigeの重厚感、イカツさの方が気に入っていました。

スペック面で見ると、以前ターボ車に乗っていたこともあり、ある程度のパワーは欲しかったので160psの111か、192psの111R、若しくはExigeがよいと思っていました。

妻の意見としては白いEliseがよく、安全面からABSが付いていた方がいい、とのことでシマヤに展示してあった白い111Rがお気に入りでした。

私としては、Exigeと111Rで悩みました。ABS付きはこの2グレードしか無かったのです。悩んだのはスタイリングの面と、Exige専用カラーのクロームオレンジ、そして値段でした。オープンに関しては、別にどちらでも良く、オープンになればなったでそれもいいかな、位でした。しかし、この時は勝手に悩んでいるだけで妻の許可は降りてなかったのです^^;

といった感じで、季節は夏から秋にうつり変わって行きましたが私はあいかわらず毎晩のように勝手に悩んでいたのです・・・妻の中では、かなり重大なレッドアラートが鳴り響いていたことでしょう^^;




●朝オフに参加してみる

Eliseについて調べているうちに見付けたElise Owners Siteで、毎月第一日曜の早朝に台場でオフ会(朝オフ)を開催していることを知りました。

台場は自宅から非常に近く、一辺参加してみようか、と言うことで10月の第一日曜日に早起きして親のロードスターで参加してみました。たくさんのElise,Exigeを生で見ることが出来るいい機会です。

ロードスターをEliseの列に紛れて停めたのですが、この時のロードスターは車高がかなり高く感じられ、かなり浮いた存在になっていました。いま考えると、別の場所に停めればよかった・・・

朝オフは、ただ集まってダベるだけの、だれでも気軽に参加できるオフ会です。気軽というだけあってかなりの台数のEliseが集まっていました。私はこの日、Eliseオーナー予備軍として自己紹介しました。この時、朝オフ会長のひろひろサンが家の近所に住んでいて、かつて近所で目撃してあこがれていたEliseは彼の物だと言うことがわかりました。




●シマヤの接待攻撃

秋も深まり始めた10月下旬、シマヤのoyajiに誘われて千葉の養老渓谷にあるシマヤ山荘、昭平庵に行くことになりました。昭平庵は千葉の山奥にあるシマヤ所有の山荘で、本業の酒屋で酒好きな人に宿泊してもらったりしている施設です。

今回は一泊の予定で、囲炉裏を囲んでおいしい料理、酒に下鼓をうちながら車談義に花を咲かせました。おかげで、他のEliseオーナーの方々とも打ち解けることができるようになりました。

昭平庵とは別に、何度か昼飯や晩飯を御馳走になったこともあります。だんだんと、シマヤで車を買わなきゃ悪いような気分に・・・後から聞いたのですが、私からは車欲しいオーラがかなり出ていた見たいですね。商人の感というやつでしょうか・・・

本当は他のショップも何件か回ってみるつもりでいたのですが、シマヤのoyajiの人柄と店の雰囲気が気に入って(決して接待に負けた訳ではありません!)、車を購入した今でも他のショップには行ったことがありません。




●妻、折れる

高額な車、それも実用性無しの2シーター趣味車を買うにあたって一番高いハードルは、妻でした。これは他のご家庭でも同様だと思います。女性は現実的と良く聞きますが、本当にそう思います。

私は毎週シマヤに妻を連れて行き、シマヤ得意の酒接待(妻は結構酒好きです)、毎日飽きもせず(本当は飽きてたけど)Elise本を眺めて某チワワみたいにウルウルした目で妻を見つめてみたり・・・そう、泣き落としです。夢を手に入れるには手段を選んではいられません。

妻はそんな毎日に嫌気がさしたのか、「じゃあ・・・Elise買う?」とポロリ。私は舞い上がりました。




●最後の最後でまた悩む

さて、購入に向かって夫婦の意見が一致しました。一致じゃないかも知れませんが、少なくとも私はそう思うことにします。後は具体的にグレードを決めて行くことにします。

グレードの決定に際しては、かなり悩みました。基本的にはイギリス本国に発注した場合、納車まで数ヵ月かかります。そんなに待つのが嫌なせっかちな私は、シマヤの在庫、若しくはLCI(輸入元)が発注済みで比較的早く入港予定の車両のなかから選ぶことにしました。

候補は次の通り

  • 111R – 白(Old English White)
  • Exige – 白(Old English White)
  • Exige – 黄色(Suffron Yellow)
  • Exige – ガンメタ(Storm Titanium)
  • Exige – オレンジ(Chrome Orange)

上記でも分かるかと思いますが、自分の中ではほとんどExigeで決まっていました。ただ、妻が白い111Rを気に入っているのと、Exigeの場合高額になってしまうのが気になります。

しかし、シマヤのoyajiが一言、「111Rに15万足すとExigeの値段になるし、111Rにハードトップを付けたらExigeの値段を上回るよ」と。そうなんですよね、非常に微妙な価格設定、と言うか、そう考えるとExigeの値段がかなりお徳プライスに見えて来ました。(金銭感覚がマヒしてます)

Eliseシリーズは、ボディカラーによってもオプション価格が適用される場合があり、次のように設定されています。

  • ソリッドカラー:追金なし
  • メタリックカラー:12万円追加
  • Exige専用色:20万円追加

先の購入グレード候補の中では、ソリッドカラーはOld English White及びSuffron Yellow、メタリックはStorm Titanium、Exige専用はChrome Orangeです。

結局、グレードはExigeに決めました。自分が本当に欲しいのはどれか?という観点から考えた結果です。

次に問題になるのが、カラーです。本当に悩みました。どの色でもカッコいいんですよ。当初、追金無しで爽やかなイメージの白に決めたのですが、その事をシマヤに伝えに行ったところ、ちょうど売約が決まったとのことでした。残念。

次に選んだのが黄色です。これも追金無しのカラーだったのですが・・・でも本当に欲しいのは20万円のオレンジなんだよな~。ガンメタは、どうせ派手な車に乗るんだから、色も派手なヤツにしよう!と決めたので候補から外れました。スパルタンなイメージでカッコよかったんですけどね。

なんだかんだで数週間悩んだ末に、最後はシマヤのoyajiにアミダくじで決められましたw 最終的にはオレンジで、しかも、ツーリングパックという快適装備オプションもついている物でした(オレンジはツーリングパック付きしか在庫がありませんでした)。

結局、Eliseシリーズで一番高額な組合せで買ってしまいました・・・。でも高い買いものだし、長く乗るつもりだったし、後悔はしたくなかったので妥協しないで良かったと思っています。

さらに、購入してしまってからでは改造することが許されないので、一緒にチタンマフラーも付けることにしました。マフラーを交換してからの納車となる予定です。




●やっと契約!

上記で買った買ったと書いてありますが、正式な契約はこれからです。

12月のある日、シマヤに手付金10万円^^; を持って行きました。これでオレンジ号にツバを付けたも同然です。

年が明けて1月17日、地元の警察署に車庫証明の申請に行きました。2日程して車庫証明の書類が揃いました。

1月26日、頭金と車庫証明の書類をシマヤに持参します。残金はローンにて・・・。ローン会社から直接シマヤに振り込まれる予定です。これにて、正式に売買契約を交わすことができました。あとは納車日まで数日間苦しむだけですw

頭金を入れた段階で、希望ナンバーは既に申請済みなので発行され次第納車できると言われました。Exigeは高速の料金所でかなり辛いと聞いていたので、納車してすぐにETCを取り付けできるよう、ネットで購入の予約をしておきました。車検証は登録が完了したら店にFAXすることになりました。




●そして、納車

1月31日、シマヤからナンバーが決まったとの連絡がありました。納車日を確認すると、2月2日に登録に行き、2月3日に納車できるとの事でした。

2月2日、シマヤに電話して、登録が完了したらETC登録の為に車検証をコピーしてもらうようにお願いしたところ、なんとその日のうちに納車できるそうです。もう、待ち遠しくて気絶しそうでした。

2005年2月2日の午後3時半頃、私のExigeは無事に納車されました。

私は、納車は車をローダーに積んで来るものと思っていました。そして、車がローダーから降ろされる様子を写真に納めようと考えていたのですが、なんとシマヤのoyajiがExigeを運転して家まで来ましたw

拍子抜けした私は写真撮るのをすっかりわすれてしまいました・・・どうもローダーが全部出払ってしまったため、自走での納車(※)となったようです。ところでoyajiさん、どうやって帰るの? との問いに、「電車で帰るから、駅おしえて」だって・・・

仕方がないので、納車されたばかりのExigeにのってシマヤまで送って行くことにしました。これって・・・・w

oyajiをシマヤまで送り届けると、せっかくだからコーヒーを飲んで行くことにしました。いつもとカワリマセンネ。しばらくダベってから、今度は一人で運転して無事に家までたどり着くことができました。

ちょっと波乱含みの納車となってしまいましたが、今となってはいい思い出です。

(※)普段はローダーに積んでの納車か、シマヤ店頭での引渡しだそうです。自走での納車は特殊な例です・・・

nekopunch について

東京在住。クルマとバイクと写真をこよなく愛するIT社畜です。
カテゴリー: Exige.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください